高齢者の精神疾患の特徴はどのようなものですか?
高齢者の精神疾患発症の原因は、さまざまな要因が関係しています。
これは、具体的には、もともとのなりやすさ、性格の偏り、知的機能の低下、身体的異常、過去の生活からの問題などがあげられます。
また、脳の老化に伴って発症することも多く、若年者に比べて、身体と精神的な症状が相互に影響しやすいということがいわれています。
うつ状態や認知症状から脱水症状や寝たきりになってしまったり、風邪や骨折が原因で、うつ状態や認知症状が出たりするのはこのためです。
さらに、高齢者の精神疾患の場合は、その病気の典型的な症状を示さないことも特徴的です。
たとえば、うつ病の場合、若者だと言動が少なくなるものなのですが、これが高齢者だと自分の症状をよく語り、頭痛、疲れ、便秘、肩こりなどの身体症状が前面に出ることが多くなるのです。
最後に、高齢者の精神症状は変化しやすく、ずっと同じ状態が続くということがないのも特徴です。
ですから、薬物の効果、安全性の副作用についても、かなりの個人差があるのです。 |