苦情や不満は運営懇談会で
有料老人ホームでは、高額な入居一時金と管理費を支払っていることから、「これだけ払っているのに」と、苦情や不満が絶えません。
こうした苦情や不満は、まず施設長にぶつけられます。そして、もし正当な要求であるのに改善されないようであれば、運営懇談会の席上で問題提起がなされます。
運営懇談会とはどのようなものですか?
運営懇談会というのは、有料老人ホーム側の管理職と入居者が参加して、ホームをよりよい住居にするために開かれるものです。
この運営懇談会の開催頻度は、年1回から毎月とホームによってまちまちで、中には、参加する入居者をホーム側で指名する場合もあるようです。
なお、ホームの運営がスムーズに行われ、入居者と職員の関係がうまくいっているホームでは、運営懇談会も活発に開かれているようです。
どのような改善がなされるのですか?
ある介護型有料老人ホームでは、食事の不味さを運営懇談会のたびに申し入れているにもかかわらず改善がなされないため、家族がデパ地下の惣菜を実際に買ってきて職員に試食させたなどというケースがあるようです。
一方、いくら不満があったとしても、それがワガママに近いものである場合には、他の入居者との間に著しい不平等が生じない範囲での話し合いになるようです。 |