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ポータブルトイレの立ち上がりやすさの条件は?

ポータブルトイレの立ち上がりやすさの条件にはどのようなものがありますか?

従来のポータブルトイレは、手すりや肘掛けもなかったですし、足も引けないタイプでしたので、立ち上がりやすいとはいえないものでした。

そこで、立ち上がりやすさの条件としては、次のようなものを考慮するとよいでしょう。

■座っている姿勢で、ひざが90度のときの位置より、かかとが後ろに引けること
■からだを前に倒して、肘掛けや手すりがあればその前方をつかんで立ち上がれること
■高い位置から立ち上がりやすいこと

ただし、立ち上がりやすいからといって、便座の高さをより高めに設定することは避けましょう。

足底が床から離れてしまっては、かえって危険だからです。

よって、便座の高さ以外に立ち上がり動作を補助するためには、足が引ける形状と手すりになるものを考えることが大切です。

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一般の洋式トイレの場合でも、移動や移乗の際には手すりが必要になってきます。

この手すりについては、本人のからだや運動機能に合わせた位置に取り付けられればよいのですが、構造上、壁にどうしてもつけられない場合もあります。

そのような場合には、設置式の手すりがありますので、それを利用するとよいでしょう。

和式トイレの場合・・・

和式トイレの場合でも手すりは必要です。特に和式トイレの場合は、高齢者にとって移動動作に大きな負担がかかるのでなおさらです。

できれば移動が楽になりますので、和式トイレを洋式の腰掛け式にするとよいでしょう。

もし、大規模な工事ができないということであれば、変換便座といった簡単に取り付けができるものがありますので、こちらを利用するとよいでしょう。

ただし、変換便座の場合は、便座の端からドアまでの距離が30cm程度離れていないと使用の際に不便ですので、その辺は十分考慮してください。


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