自助具とは何ですか?
自助具とは、できるだけ自分一人で日常生活が送れるように、特別に工夫された実用小物のことです。英語では、Self-help device 「自らを助ける用具」といわれています。
以前は、作業療法士などが施設や病院などで、個々の利用者に合わせて作ったり、輸入品や国産品に手を加えたりしていましたが、商品化も進んでいます。
最近では、在宅介護支援センターやデイケアセンターでも見られるようになり、一般的商品として価格的にも入手しやすくなっています。
自助具の用途は?
全国身体障害者総合福祉センター監修『障害者の食生活と栄養指導』によると、次のようになっています。
■食事、更衣、整容、排泄、入浴、移動などの身辺処理に用いられるもの
■調理、買い物、清掃、裁縫、洗濯などの家事に用いられるもの
■書字、電話、計算、パーソナルコンピュータなどの作業に用いられるもの
■手芸、カード、ゲーム、読書、スポーツなどのレクリエーションに用いられるもの
■その他の生活行為に用いられるもの
自助具の機能は?
同様に、全国身体障害者総合福祉センター監修『障害者の食生活と栄養指導』によると、次のようになっています。
■切断や奇形による身体的欠損、損傷や疾病による筋力低下に対して、動作や姿勢保持の力を代償するもの
■切断や奇形による身体的欠損、損傷や疾病による関節の動きの制限に対して、代償機能をもつもの
■損傷や疾病による感覚知覚の障害機能を代償するもの
■特に脳の損傷や疾病による物の握離・保持・移動などの動作における運動調節の障害機能を代償するもの
■損傷や疾病による両手動作の機能障害を代償するもの |