「終身介護します」でも最後まで介護してもらえない?
有料老人ホームのパンフレットなどに「終身介護」や「最後までお世話します」などといった「終身利用」が可能なことを想定させる表記があっても、最後まで介護してもらえないことがありますので注意が必要です。
これは、認知症がひどくなり問題行動を起こすようになった場合など、入居者の病状の変化によっては退去を求められるホームが多いからです。
ただし、パンフレットでは、退去の可能性がある場合には、その旨を明示しなければならないことになっています。
また、介護度の変化など身体状況によって居室を移動する必要がある場合や、居室の広さなどに変化がある場合にも、それらの内容について明記しなければならないことになっています。
さらに、介護サービスについて、有料老人ホームが自前で提供するものでない場合には、誰が介護サービスを提供するのかについても記載しなければならないことになっています。
なお、有料老人ホームが介護サービスを提供する場合には、介護・看護スタッフの人数や資格、常勤・非常勤といった勤務体系別の人数を明記しておく必要があります。
これらは、たとえパンフレットといえども、あいまいな表現は許されないものですから、しっかりチェックするようにしたいところです。 |