福祉用具や住宅改修は、障害者や要介護者の生活を支援するものですから、その導入によって、要介護者の身体状況の改善や介護負担の軽減などの効果が期待できます。

簡単にまとめますと、次のような効果が見込めます。

■要介護者の身体状況の改善効果
・ 介護時の身体的な負担が軽減されます。
・ 用具によっては、適切な指導を受ければ身体的なリハビリテーションの効果があります。
・ 生活行動自立度の向上、生活行動範囲が拡大します。

■要介護者の精神的状況改善効果
・ 介護者に過度の負担をかけずにすむことから、被介護者の介護時の精神的負担が軽減されます。
・ 個人としての尊厳が維持できます。
・ 生活向上による精神的充実感が向上します。

■介護負担の軽減効果
・ 介護者の介護作業時の身体的負担が軽減されます。
・ 介護者の時間的な拘束の短縮と精神的負担が軽減されます。
・ 介護サービス従事者の労働衛生環境が改善されます。
・ 腰痛などの職業病が予防できます。
・ 介護作業の効率化と介護の質が向上します。

次のような効果が見込めます。

■経済的効果
・ 介護作業が効率化されたことによる介護費用が削減できます。
・ 介護作業の質の向上で、被介護者の生活の維持・向上効果が促進されます。
・ 長期的にも介護費用が削減されていきます。

■産業への波及効果
・ 福祉用具市場や住宅改修市場において、よりよい製品、サービス、設備の開発や関連分野の市場の形成と拡大を促す相乗的な波及効果があります。

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