寝たきりは防止できるのですか?
高齢者というのは、ほんの小さなことがきっかけで、寝たきりになってしまうことも実は多いのです。
ですから、あのときああしていれば・・・ということにならないように、介護する人の側で、寝たきりになってしまうことを防止するよう工夫してみましょう。
寝たきりの原因には、どのようなものがあるのですか?
寝たきりの原因としては、骨折やいろいろな病気が原因で、からだを動かすことができなくなると、床につくようになりますが、それによってそのまま寝たきりになってしまうことが多いようです。
また、軽い風邪などから床につくようになって、そのまま寝たきりになってしまうこともあります。
特に、高齢者は、からだのなかで使わないところがでてくると、そこに関節の拘縮や筋力の低下がおこり、寝たきりの状態になりやすいのです。
寝たきりになると、どうなってしまうのですか?
まず、寝たきりになると、動きませんので当然食用がなくなり、便秘がちになります。また、失禁や床ずれ(じょくそう)を起こしたりして、どんどん全身の機能が落ちていってしまうのです。
こうした状態が続くと、足が硬直していきますので、足の関節が足の裏側に折れ曲がってちぢこまった状態になり(尖足といいます)、自力で立てなくなってしまいます。
そうなると、精神的な意欲も低下していきますので、それが認知症につながるといったことにもなっていくのです。 まさに、悪循環に陥ってしまうといえるでしょう。
では、どうしたら寝たきりは防止できるのですか?
寝たきりの防止のためには、まずは高齢者の心身の状態をよく観察することが大切です。
そして、積極的にからだを動かすことも必要になってきますので、からだの運動や体位変換などをするようにしましょう。 それと同時に、ボケないように、常によい刺激を与えていくことも重要です。 |