入居時に平均およそ15％が償却された入居一時金は、その残額が償却期間内に分割されることになります。

なお、有料老人ホームを退去したいという方の中には、入居の証書をしっかり読みこなしていない方もいるようですが、これはあまりにも軽率といわざるをえません。

ある有料老人ホームでは、入居時に入居一時金を50％を償却していて驚いたなどというケースもあるようです。

もちろんそのことについて入居者が理解しているのであれば、何ら問題はありませんが、証書にざっと目を通しただけで契約してしまっては、入居後に不満を言っても手遅れです。

日本人は契約に慣れていないということはしばしば言われることですから、半日や1日がかりで契約の項目を読みこなすのは大変なことではあります。

しかしながら、有料老人ホームは、人生最後の大きな買い物ですから、納得のいくまで内容を確認することが大切です。

介護専用型のホームに入居する際、本人が意思の決定ができず、親族の方が契約に立ち会うときにも、契約事項はよく読んで理解しておく必要があります。

なお、申し込みの段階から契約書を読みたいと申し出れば、ホームにはそれを拒絶する権利はありませんので、契約の時までに十分に契約内容を把握しておくことも可能です。

□契約内容を十分把握する
□入居一時金の高い安いだけでは選べない
□月額利用料がアバウトなわけは？
□食事サービスは入居のポイント
□生活サービスのポイント

□入居一時金は譲渡できない
□月額利用料の内訳
□間取りや備品の変更は可能？
□フロントサービスはきめ細かさがポイント
□健康サービスのポイント