収益性を判断する
まず、営業収入(売上高)の今年度と前年度の数字を見て、数字が伸びているのかどうかを確認します。
具体的には、営業収入対営業利益率(売上高対営業利益率)※を見れば企業の営業力がわかります。
これについては、サービス業の平均はおよそ10%なのですが、介護事業は国の報酬が低く抑えられていることもあり、低収益となっています。
ちなみに、訪問介護事業以外のサービスを含めて業界首位の会社であっても、介護事業の営業利益率は2%強ですから、10%というのはかなり高い数字であるといえます。
よって、判断基準としては、営業利益がプラスであれば合格レベルで、売上高対営業利益率が2%以上であればさらによいといえます。
なお、利益が最終的に赤字であっても、営業利益がプラスであれば、企業存続の可能性は大きくなります。
これは、他社よりも高い営業努力やリストラをしていると見ることができるからです。
※営業収入対営業利益率(売上高対営業利益率)=「営業利益」÷「営業収入」 |