長期支払い能力があるかどうかを判断する
有料老人ホームの財務体質の安定度を判断するには、次の自己資本比率を見ます。
⇒ 自己資本比率=「自己資本」÷「総資本」×100
そして、この自己資本比率のパーセンテージが高い企業ほど財務体質が安定しているといえます。具体的な判断基準としては、理想は50%、合格レベルは30%といったところです。
なお、短期支払能力があるかどうかは、流動比率でチェックできます。
経営効率をチェックする
経営効率については、「自己資本当期純利益率」を見れば、株主が拠出した自己資本を用いてどれだけ効率的に利益を上げたかどうかがわかります。
具体的な判断基準としては、自己資本当期純利益率が15%あれば高い部類で、安心レベルといえます。
ちなみに、介護業界の財務諸表の読み方としては、赤字経営が続いているのは問題があるものの、かといって利益が大きければ健全であるとも一概にはいえませんので、一歩引いて数字を見ることが大切です。 |